「いまさら翼といわれても」米澤穂信(古典部シリーズ第6巻)読んでます

 

「氷菓」というタイトルでアニメ化にもなった米澤穂信さんの小説「古典部シリーズ」の6巻目が、いつの間にか出ましたね。これ、ものすごく楽しみしていたんですが、あまりにも発売されないから、最近チェックしていませんでした(笑)

タイトルは「いまさら翼といわれても」です。読まないとまったく意味が分かりませんが、古典部シリーズらしいタイトルですね。

<これまでの古典部シリーズ>
第1巻 氷菓  2001年10月31日発売
第2巻 愚者のエンドロール  2002年7月31日
第3巻 クドリャフカの順番  2005年6月30日
第4巻 遠まわりする雛  2007年10月3日
第5巻 ふたりの距離の概算  2010年6月25日
第6巻 いまさら翼といわれても  2016年11月30日

ね? どれもタイトルが意味不明。でも、これが読んだら「ああ、そういうことか」と分かってしまうのがカッコイイです。

たとえば「ふたりの距離の概算」は、探偵役である折木奉太郎が、マラソン大会の間に謎を解かなければならないという制約の中で、関係者の事情聴取をするために、相手のスタート時刻と走るスピードを考えながら、自分の走るスピードを調整するというシーンが何度もあり、ああ、これが「ふたりの距離の概算」かと思いきや、実際は、その問題を解決するためには、「ある人とある人の知り合いとしての距離」が解決の糸口になるという、見事な構成でしたね~

アニメ化は4巻までしかされてないのですが、是非5巻も映像で見たいです。
 
古典部シリーズは、ジャンルとしてはミステリー、すなわち推理小説なのですが、とある高校が舞台になっていて、人が死んだり、凶悪犯罪が起こったりはしません。高校生の生活の中で「ありそうな」日常的な疑問や事件を、探偵役である古典部の折木奉太郎が絶妙な推理で解決していくお話です。ただ、全編通して「青春のほろ苦さ」みたいなものがテーマになっていて、独特の味わいと深みを醸し出しています。私はこのシリーズが大好きです。
 

さて、第6巻「いまさら翼といわれても」ですが、これは短編集になっていて、6つの短編が収録されています。表題作「いまさら翼といわれても」が、ラストに収録されて、今日現在、これだけ読んでいません(笑)
他の5つの短編を紹介しますね。

・箱の中の欠落
 生徒会長の選挙で、不正投票があったことが発覚したが、厳重な監視の中でどうやってそれが行われたのかまったく分からない。そこで開票に立ち会っていた福部里志は、折木奉太郎に相談を試みる。

・鏡には映らない

 2年前、中学校の卒業制作で、ひとりだけ手を抜いてひんしゅくを買った折木奉太郎。でも、それには秘密があることに気がついた伊原摩耶花は、なぜ折木がそんなことをしたのか推理していく。

・連峰は晴れているか
 ひょんなことから、折木奉太郎は中学時代の先生がヘリコプター好きだったことを思い出したが、いろいろ話を聞いていると、話に食い違いがあることに気がつく。なぜその先生は「ヘリコプターが好き」と言ったのか、その真意を探る。

・わたしたちの伝説の一冊

 伊原摩耶花が所属する漫画研究会は、2つの派閥に分かれてギスギスした雰囲気になっていたが、それに追い打ちをかけるような致命的な事件が起こってしまう。そんな中、伊原摩耶花にも、このあとの進路をを左右するような大きな選択を迫られる。

・長い休日
 ある休日、調子(体調?)が良いと感じた折木奉太郎は、近くの神社まで散歩に出かける。そこで偶然千反田えるに会い、世間話をしているうちに、ひとつの質問を投げかけられる。どうして折木は「やらなくていいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に。」と考えるようになったのか。そこから折木の昔語りが始まる。

こんな感じです~
もっと簡潔に書こうと思ったのに、難しいものですね(笑)

どれも面白いので、ここまで一気に読んでしまいました。このシリーズ、これからもどんどん続けて欲しいです。
それでは、最後の表題作「いまさら翼といわれても」を読みます!

でわ~

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